NoBlog -I'm Hearing Impaired-

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感音性難聴(右:105dB 左:91.25dB)/ 音声認識と情報保障に関する研究をしてました

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エッセイ問題(TOEFL)に挑戦!

 今日はTOEFLのエッセイ問題について、纏めてみました。障がい上、私はListeningやSpeakingが容易でないため、ReadingとWritingに焦点を当てて、勉強をしています。余談ですが、当ブログのアクセス解析してみますと、「英語」と「就職活動」に関するブログのアクセス数が非常に多いです。なるほどー。

 

学習教材にエッセイ問題(TOEFL)を選定した理由は、以下3点です。


 ①英語力の強化:Writing、Reading

 ②論理思考の強化:エッセイの書き方、論理思考

 ③学習の楽しさと継続性:課題が興味深く、互いに添削し合うことで飽きにくい。


 

用いた教材はこちら。Barron's Writing for the iBT。

www.amazon.co.jp

上記の参考書はエッセイの書き方から、数多くの実践問題・模範解答が記載されてます。実践問題は、183問あります(笑)。

 

勉強の進め方として、週1ペースで進めてました。

  1.  一緒に勉強する仲間を見つける。#相互添削のため。
  2. エッセイ問題の選定
  3. エッセイに取り組む
  4. 相互添削と、模範解答のチェック
  5.  エッセイの修正

 

この勉強を半年続けてみたのですが、やっぱり難しいです。

以下は、問題例と自分の解答です。


■問題例

  Some people prefer to live in a small town.Others prefer to live in a big city.Which place would you prefer to live in? Use specific reasons and details to support your answer.

 

■自分の解答

   Many people aspire to live in a big town, but I prefer to live in a small town. There are three reasons. I'll make a detailed explanation in the following paragraphs.

   First reason is that I hate crowds in a big city. For example, a large number of people in a big city ride on crowded trains when they commute to work or school everyday. This leads to frustration since crowded trains is really uncomfortable. Some people commute to stand up for over an hour on the train. On the one hand, commute on trains in a small town is comfortable, because people are likely to get a seat on a train. It is important place for me to read a book or newspaper on the train, so I am eager to seat on trains.

   Second reason is that prices in a big town are high. I am dissatisfied with groceries prices in a big town as it is hard to get freshness groceries with low price. In a small town, people can get freshness groceries with low price easily. What's more, food service and hair salon's fee is really high. People need to have sufficient money to live in a big town. As result, I prefer to live in a small town since I don't have sufficient money.

   Last reason is that I like rural area. This is because it's healthy for us to breath the fresh air. Polluted air in a big town is bad for our health. Moreover, There are many beautiful mountains, sea and landscapes in small town. We can refresh our mind and body. Thus, rural area is good for physical and mental health.

   In conclusion, I prefer to live in a small town. As I stated above, there are three reasons: Firstly, I hate crowded trains. Secondly, I am dissatisfied with high prices in a big town. Lastly, I like rural area.

 

■添削内容(一部)

 2段落目で、This leads to はThis leads us toの方が良いと思います。・・・これは単に私の好みかもしれない。無くても分かるし。commute to stand up だと「立つために通勤する」となってしまいますから、適切な表現に直して下さい。seat は他動詞で「座らせる」なので、to be seated がよいでしょう。

 3段落目で、prices は「何の価格か」言っていないのが気になります。 通じる気はしますが、一言二言言葉を補った方がいいと思います。と言いながら、私だったらwhen we buy something in a big city, usually it costs more. と言い換えますが。more のあと省略してますが、ここでは対比されているものが明確なので良いと思います。他は文法ミスで、groceries'  prices, fresh, easily の位置、fees, as a result.

 

実際に自分の考えを英文で書いてみると、文法が如何に大事か痛感します。

・文法の参考書

www.amazon.co.jp

・冠詞のトレーニング(未だ、冠詞の使い方をマスターできず・・・)

englishpage.com


 

最後に、エッセイ(TOEFL)の勉強をして良かったこと。

1点目(英語力の強化):アウトプットすることで、Writing力だけでなくReading力も向上したように思います。2点目(論理思考の強化):仕事から日常生活でロジックツリーの意識し、結論から述べる癖がついたように思います。以上から、学習目的に合っていれば、 TOEFLのエッセイ問題は学習効果が高いのではないでしょうか。

次回は、TOEIC(Readingのみ)勉強法について投稿しようと思います。

手話を使う機会減ってませんか?

 久々の投稿です。長いこと、放置して申し訳ありませんでした。特に理由はないのですが、投稿するネタがなくて困ってます。

 

 今回は、東京にある手話サークル・コミュニティー等の話。自身の目的、希望等に沿った手話サークル・コミュニティーを見つけるのは、案外難しいものです。英語と同じように、手話も使わないと、どんどん忘れていきます。実際に、私がそうなってます・・・サークル/コミュニティー探しに苦労したので、以下に備忘録として纏めました。団体名だけであれば、簡単にネットで見つけられますが、やはりその団体の方針や雰囲気は大事です。正直に、カラーが出やすい集団なので、初参加者が馴染みにくい一要因だと感じています。

 

 さて、ざっくり纏めると以下4点かと思います。


1.   職場/学校の手話サークル

2.   地域の手話サークル

3.   セミナー

4.   お店・その他コミニティー


 

1. 職場/学校の手話サークル

 職場や大学等に手話サークル。最近まで、職場の手話サークルの存在を知りませんでした。同じ会社に勤めている難聴の先輩に聞いてみると、意外と知らなかった情報を得られるかもです。グループ会社に勤める全社員を対象としたコミニティーもあったりします。たとえば、mimi-プロジェクト(https://www.ntt-east.co.jp/philan/mimi/)。大学の手話サークルについては省略。「うちの大学、手話サークルあったの?」みたいなことがあったら、手話サークル員の周知活動不足かと。

 

2. 地域の手話サークル

 住んでいる地域のサークル。区役所やボランティアセンターへ、メールや直接窓口に行って確認します。自身の希望を伝えれば、職員さんは丁寧に教えてくれると思います。とはいっても、地域の手話サークルは、平日開催が多く、初参加で「当サークルの役員になりませんか?」と無茶振りされるサークルもあって、社会人には参加しづらかったりします。休日開催で、かつ比較的に年齢層の低いサークルとして、ひまわり(https://www.facebook.com/himawarishuwa0217)があります。

 

3. セミナー

  真面目系。自分が興味がありそうなセミナーに参加してみるのも良いかと思います。大半のセミナーには、手話通訳が付いているはずなので、講演内容はもちろん、読み取りの強化にもなるのではないでしょうか。

 ・東京都教育委員会http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_bunka

 ・手話教師センター(http://www.jsltc.org/

 ・D PRO(http://www.d-pro.net/

 ・日本ASL協会(http://www.npojass.org/

 

4. お店・その他コミニティー

 実践系。お酒を飲みながら、または御飯を食べならがら、楽しく手話を使いたい人向け。DPHHは色んな業界の方と、お酒を飲みながら交流でき楽しかったです。比較して、参加者の手話レベルが高いように思いました。スポーツが好きな人向けには、ろう者フットサル日本代表コーチと一緒にフットサルを楽しめるコミニティーもあったりします。個人的には、手話ができる仲の良い友人がいれば、定期的に会って手話でお話しするのが気軽で一番いいような気がします。

 ・ふさお(http://fusao2000.wix.com/fusao

 ・Sign with Me(http://signwithme.in/

 ・NOK CAFE BAR(http://www.nokcafebar.com/

 ・DPHH(https://www.facebook.com/tokyo.at.dphh/

 ・手話deフットサル応援団(https://www.facebook.com/signfutsal/

 

 ここ1〜2年程度で集めた情報なので、私の知らないろう/難聴者のコミニティーは、まだまだ沢山あると想定しています。ぜひ、上記に記載されていないオススメのコミュニティーがあれば、共有お願いします!!

 

今日はここまで。

 

3大キャリアの手話対応 & 障がいのある方向けの割引サービス

 大手3キャリアの手話応対サービス、障害のある方向けの割引サービスについてまとめてみました(※ 2014年8月9日現在)。調査の結果、3社とも手話ができるスタッフが常駐している店舗があることが分かりました。各社の遠隔手話サポートについて比較してみると、全国で遠隔手話サポートに対応している店舗はNTT docomo(600店舗以上)のみで、KDDIは14店舗でSoftbankは17店舗でした。

NTT docomo


【手話対応】

テレビ電話を通じて手話接客のプロが、手話で受け答えします。手話サポートテレビ電話対応店舗はこちらで(テレビ電話による応対サポート | お客様サポート | NTTドコモ)ご確認ください。全国で対応しています。また、東京丸の内にあるドコモ・ハーティプラザ(ドコモ・ハーティプラザ | 企業情報 | NTTドコモ)では、手話ができるスタッフが常駐し、専門スタッフが窓口応対します。手話ができないお客様のために、ドコモショップ全店舗に簡易筆談器を配置しています。Boogie Boardを配置している店舗もあります。 

【割引サービス】

ハーティ割引ハーティ割引 | 料金・割引 | NTTドコモ

  1. 基本使用料が割引
  2. 各種サービスの月額使用料60%割引
  3. テレビ電話通話料と音声通話料が同額

KDDI


 【手話対応】

 関東を中心に(14店舗)、遠隔手話接客サービスを行っています。また東京にある「KDDI デザイニングスタジオ」と名古屋の「au NAGOYA」の2カ所では専門のスタッフによる窓口サービスを行っています。KDDI デザイニングスタジオの手話サポートのスケジュールは、こちらで(手話サポート | 店舗情報 | KDDI デザイニングスタジオ)ご確認下さい。

リンク:手話接客対応店舗/遠隔手話接客対応店舗│バリアフリーへの取り組み│au

【割引サービス】

スマイルハート割引スマイルハート割引 | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au

  1. 基本使用料50%割引
  2. 通話料50%割引(※ au電話、一般電話の場合)
  3. SMS送信料(※ au電話の場合) 

Softbank


【手話対応】

ソフトバンク渋谷店に専門の手話スタッフが常駐しています。またiPhoneiPadのFaceTimeを用いて、手話スタッフが常駐しているソフトバンク渋谷店の手話スタッフと画面を通じて、遠隔手話サポートも行っています。遠隔手話サポートに対応している店舗は全国で17店舗(手話カウンター/遠隔手話対応ショップ | お問い合わせ・ご要望の受付窓口を確認する | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク)です。

【割引サービス】

ハートフレンド割引(ハートフレンド割引(ホワイトプラン) | オプション・割引 | 料金・割引 | モバイル | ソフトバンク

  1. ホワイトプランの基本使用料934円/月が無料!
  2. パケットし放題、 パケットし放題S for スマートフォンの 下限額が0円 から利用可能!
  3. ホワイトプランのTVコール国内通信料が半額! 

聴覚障害学生の語学授業について発表します

語学教育のイコールアクセスを考えるシンポジウム

来月、名古屋にて大学院での英語教育と研究について発表します。有り難いことに、発表のご依頼をいただきました。興味のある方は、是非お越し下さい!

[開催要項]  http://www.tsukuba-tech.ac.jp/assets/files/announcement/2014_1st/yoko2014.pdf

Sat. Sep. 27: I'll do a presentation about English education and my graduate research. This is my second time to be asked to speak at a symposium.

 

(職場で)障害を発信する重要性

まだ入社して一ヶ月しか経っていないが、色んな人と関わりながら、色んな場所で仕事している。この一ヶ月間、仕事する上で【① 意識していること】と【② 自分の中の課題】がある。

 【① 意識していること

  • 常に感謝の気持ちを持つこと

     ex.)  障害上で何か配慮してくれたら、必ず御礼を言う

  • 出来ない理由より出来る方法を探すこと

 【② 自分の課題

働くにあたって自分なりの課題を設定し、以下の3点を意識して取り組んだ。

  1. 周囲に自身の障害を、積極的に発信する
  2. 具体的にどのような配慮が必要なのか説明する
  3. 理解してくれる職場仲間を見つける

自分が出来ることはしっかりやって、助けてもらいたいこともしっかりと主張することが大事だと実感。特にこれから付き合いの長い同期には、しっかりと説明した(つもり)。

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  LINE同期グループにて説明(※口頭でも説明済)

 

障害を発信した効果

1つ目:合宿研修にて


入社して始めの二週間に泊まり込みの研修(合宿研修)があった。合宿研修ではほぼ毎日グループワークがあり、聴覚障害持ちの私にとって大きな壁。聞こえないため、議論に参加しにくいから。チューターや同じ班の仲間に「聞こえないので、議論に参加しにくい」と相談したが、改善案が見つからず。。。運が悪いことに、研修中にインフルエンザが流行って、全員にマスク着用が義務づけれた。悩みを共有した甲斐があったのか、自分の班の仲間だけマスクを取って、グループワークを進めてくれた。それでも聞こえなかったが(笑)、しっかりと助けが必要であることを主張できたのは、自分にとって大きな一歩。
  
2つ目:同期の理解

研修の一環として、現在は色んな部署で仕事している。もちろん仕事する部屋が部署ごとに異なるので、最前列の席を確保するのに苦労していた。今は同期が自分用の席(最前列)を常に確保してくれるようになった。後の方の席を指定した部署もあったが、同期が「講師の声、聞こえる?席変わろうか?」と言ってくれるようになった。ここ最近、特定の同期だけでなく、同期みんなが気を遣ってくれるようになった。ただ周囲に気を遣ってもらうことに、甘えないように気をつけたい。
 
【総括】
おそらく同期にとって初めて聴覚障害者(私)と接するだろうから、最初はどう接したら良いか惑ったのではないだろうか。自分も同期も新しい環境に慣れてきてたこともあり、徐々に障害を発信した効果が現れてきた。焦らず無理せずに、理解のある職場仲間を探していきたい。

『聴覚障害者のための字幕付与技術』シンポジウム 2014

 3月1日(土)に京都大学で『聴覚障害者のための字幕付与技術』シンポジウム(http://www.ar.media.kyoto-u.ac.jp/jimaku/)が開催されました。ご来場頂いた皆様、本当に有難うございました。今回は120名以上の方々に参加していただき、収容定員オーバーのため一ヶ月前に参加申込が締切りました。参加できなかった方々、大変申し訳ございませんでした。

 今回のシンポジウムでは要約筆記・ノートテイク・音声認識研究の第一人者による講演が行われました。音声認識を用いたノートテイクについて研究室の教授が講演しました。私の研究内容の一部を教授が報告し、教授の発表後に少しスピーチの時間をいただきました。情報保障は、PCテイクではなく当研究室の音声認識による字幕提示を行いました。これはJuliusという音声認識ソフトを用い、事前に講演の原稿を用いてモデルをカスタマイズを行っています。体感的に教授の認識精度は90%以上で、難聴なまりの私の場合では60~70%程度でした。実際に会場に提示した字幕は、提示する前に人手で音声認識結果を確認修正を行っています。認識精度が低いと確認修正作業量が増えるために、リアルタイムに字幕を提示できなくなります。教授の発表時と比較して、私の時は確認修正作業が大変だったそうです。この修正作業を行った研究室の先輩が、過去に字幕シンポジウムについて投稿していますので、興味のある方は是非。

音声認識による字幕付与 - あしたからがんばる ―椀屋本舗

 シンポジウムの交流会で、5年前にも参加した方から音声認識字幕の精度が良くなっているとの声をいただきました。今回のシンポジウムではディープニューラルネットワーク(DNN)というモデルを用いて音声認識を行いました。音声認識では、20年間、HMMが主流として使われていました。DNNモデルはHMMモデルよりも3%程度の精度が向上すると報告されています。DNNについて詳しく知りたい方は、下記の論文をご覧下さい。

http://www.ar.media.kyoto-u.ac.jp/members/kawahara/paper/KAW-slp14-1.pdf

  私は4年前に開催された字幕シンポジウムに参加し、ここで初めて音声認識字幕に出会いました。ここで見た音声認識字幕に感動し、修士課程の2年間、リアルタイム字幕付与システムの研究開発を進めていきました。もっと詳しく知りたい方は、ワークショップの原稿(http://www.cl.ics.tut.ac.jp/~sdpwg/sdpws2014_proceedings/SDPWS2014-02.pdf)がアップされていますのでご覧下さい。学生最後に、この字幕シンポジウムで自身の研究報告できて光栄でした。ありがとうございました!

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                          図:2010年〜2014年のシンポジウムの冊子