NoBlog -I'm Hearing Impaired-

NoBlog -I'm Hearing Impaired-

感音性難聴(右:105dB 左:91.25dB)/ 音声認識と情報保障に関する研究をしてました

【Mail】 kuwanobu0アットgmail.com 【Twitter】 gobou2007

大学院入試での配慮

はじめに


 大変有り難いことに、私の大学院進学に関して興味を持ってくれる方々がいます。私が学部と違う大学院へ進学した理由は、①「聴覚障がい者のための音声認識技術ついて研究したいから」②「自分自身が障害のことや支援のことを知る必要があるため」の2つの理由あり、受験を決意しました。それでは、聴覚障害のある私がどのような配慮を受けて、院試に臨んだのか記述します。

院試について


 私が所属する専攻(院試情報 | 京都大学 大学院情報学研究科 知能情報学専攻)では、筆記試験+口頭試問(面接)+TOEICのスコアの3つで合否が決まります。私が受験した時、筆記試験の配慮として、試験室の最前席を確保してくれました。口頭試問は、筆記試験の点数・研究室の倍率によって口頭試問の有無が決まるそうです。口頭試問は免除されたので、特別な配慮をお願いしていません。障害を理由に、口頭試問に不安がある方は、以前に障害学生支援室へ連絡しておいたほうが良いです。もし、きちんと対応をしてくれなければ、その大学へ行かない方が良いと思います。入学した後、満足なサポートを受けられるかどうか疑問ですので。

 次に、TOEICのスコアについてですが、研究室の教授や学生課に相談したところ、Listeningを免除し、Readingのみで評価してくれることになりました。TOEICでReadingのみ受験する場合、私はTOEICプライオリティサポートへメールで連絡しました。身体障害者手帳のコピーを送付する等の簡単な手続きをすれば、Readingのみ受験できます。余談ですが、TOEICでは、英検で実施されている「テロップ」(字幕付きリスニング)は対応していません。

 所属する専攻では、英語の特別配慮に関する前例がなかったため、手続きに時間がかかりました。受験する1年前、私は大学院の教授にお願いしていました。(前例がない場合、思った以上に時間がかかるので、早めに動いた方が良いです)教授からは、「Readingのみでも、英語は必死にやっとけ」と言われました。というのは、私が所属する専攻では、英語の講義も多く(研究室の教授も英語で講義)、研究室のゼミ等でも英語を使うので、正直に英語力がないときついです。英語に関しては、また改めて投稿します。

最後に


 大学院は「研究室」を選ぶので、研究室訪問はしたほうが良いです。いや、すべきです。研究室の雰囲気や教授の指導方針によって、研究生活が左右されます。入学後、研究室全体が本当にサポートしてくれるかどうか見極める必要があると思います。具体的な院試に向けてのプロセスですが、先輩の投稿(外部大学院入学について - あしたからがんばる ―椀屋本舗)が、とても参考になります。それでは、失礼します。